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| 都会のど真ん中。 「標的確認」 ビルの屋上。 一人の男がライフルを構え、スコープから地上を見下ろす。 『一発で仕留めろ』 イヤホンから命が下る。 男は意識を集中し、標的の後頭部に照準を定めて引き金を引いた。 「任務完了」 『引き上げるぞ』 「了解」 ライフルをトランクに仕舞いこみ、男は屋上を出た。 螺旋階段を下りて、建物の影に隠れる車に乗り込むと同時に発車した。 「お疲れ」 運転席には漆黒の髪に瞳を持った男、武蔵厳が後部座席に乗り込んだ逆さに尖がった金の髪に青い瞳を男、蛭魔妖一に声をかけた。 「ああ」 トランクを放り投げ、蛭魔はくあ〜と大きな欠伸をした。 「この後だが」 「帰る」 「は?」 「帰るって言ったんだ」 「仕事が入っているんだぞ」 「パス」 「?!!」 「上に言っとけ。仕事は今日までの約束だってな。守れないのなら俺は辞める」 「な?!」 「そういう約束だ」 ゴロンと仰向けに転がる蛭魔に武蔵は盛大な溜息を吐いた。 「お前、何処の王様だ」 「俺様」 「そうか」 「そうだ」 「たく、このご時世にいいご身分だな」 武蔵の嫌味は右から左に流した蛭魔は再度欠伸をして。 「着いたら起せ」 「へーへー」 目蓋を閉じた。 車の振動に身を委ね、蛭魔は口の端を上げた。 やっと………。 やっと帰れる。 アイツの元に………。 ちったぁ胸が大きくなったか? ああ、身長が伸びたかもしんねーな。 相変わらず、真面目に勉強して他人の面倒ばかり見て。 ………それじゃ全く成長をしてねー。 あーあ。 早く。 「あいてーなー」 ポソリと呟きを漏らし、浅い眠りに誘った。 〜続きはオフにて〜 |