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ロイが眼鏡をかけるようになった。
縁なしの楕円形。
別におかしいところなどない。
どちらかといえば似合っている。
雰囲気は………若干変わる。
若干?
ううん、違う凄く変わる。
なんていうのかな。
色気が増す。
じゃなくて!
ん〜〜〜〜そう!
艶かしい!
そんなロイも好き。
大好きvv
「そんなに私の顔を眺めて楽しいかね」
邸のリビングでソファに座り本を読んでいたロイが苦笑しながら尋ねてきた。
「うん。楽しい」
ロイの隣に腰を降ろしてじっと旦那様を見詰めていたエドワードは満面の笑みで答えた。
「やれやれ」
本を閉じてテーブルに置いてからエドワードを引き寄せ向かえ合わせるように膝の上に座らせる。
「見たければ思う存分見なさい」 「!」 「隣からだと私の全てを見ることができないだろう。それに」 「それに?」 「等価交換だよ。エディ」
等価交換? 何を??
「君は私の顔を眺めるかわりに私はエディを顔をじっくりと眺めるとしよう」 「な!」 「今日は眼鏡をかけているからね。エディの可愛い顔がよく見える」 「っつ!」
臆面もなく嬉しそうに言うロイにエドワードは一瞬にして顔を真っ赤に染めて眼鏡を取り去った。
「エディ、返してくれないか?」 「駄目!」 「どうして?」
どうしてってそんなの恥ずかしいからに決っているだろう! そりゃロイに見詰められるのは嬉しいけど、眼鏡をかけたロイは半端ではないほどにカッコいいんだよ! 艶かしいんだよ!!
「フム、それでは仕方がない」
そう言ってロイはエドワードの後頭部に片手を添えて一気に引き寄せた。
「ふえ」
突然のことに驚きとともに目を見開けば端正な顔が視界いっぱいに入ってきたではないか。
「ロ、ロイ!近い!!」 「何をいう。エディが眼鏡をとったから近くなければキミが見えないんだよ」
嘘をつけ! 視力がそんなに落ちていないことは知っているぞ!!
金魚のようにパクパクと口を開閉するエドワードを楽しそうに笑いながら見詰め、自分の鼻先を相手の鼻先にこすりつけた。
「!」 「ベットの中ではいつもの距離だろう」 「べ、ベットはいいの!」 「ベットはいいのかい」 「いいの!暗いからそのロイの顔をとか………吐息とか………感じたいから………」 「嬉しいね。私もだよ」 「で、でもここでは駄目!」 「どうして?」
キョトンとした顔で尋ねるロイにエドワードはより一層顔を真っ赤に染めた。
わかっているくせにワザと聞く。
「どうして?」
再度、首を傾げながら問うロイにエドワードは観念したのか。 ゆっくりと口を開けた。
「は」 「は?」 「恥ずかしいから………」
小さな声で恥ずかしそうに答える妻をロイは愛しさを両腕にこめて抱きしめた。
可愛い。 可愛すぎるよ! エディ!!
「ロ、ロイ?!」 「まったくエディにはかなわない」 「?………それはオレの台詞だよ。ロイ」
ロイの髪に顔を埋めながら答えるエドワードに更に愛しさが込み上げてきた。
「このまま襲ってしまいたい」 「!」
な、なに?!
「そ、それは駄目!」
エドワードは慌ててロイから離れようと両腕に力を込めるが所詮ロイの力にはかなわない。 反対にロイの両腕がより一層力を込められて抱きこまれてしまう形になってしまった。
「ロ、ロイ〜〜〜」 「クスクスクス、冗談だよ」 「ロイの冗談は冗談ですまないんだよ〜」 「ご希望とあれば」 「遠慮します」 「つれないね」 「何言ってんだよ!今ここで断っておかないと夜がもたねーんだよ!!」
そこまで言葉にしてエドワードは慌てて己の口唇を両手で塞いだ。
「もたないね」
ギク。
「それでは今夜は意識を失うほどに愛してあげよう」
ああああ〜〜〜やっぱり。
ロイは満面の笑みで言い切ると同時にエドワードの頬に口付けた。
「言っても無駄かもしれないが」 「ん?」 「オレは明日仕事だ」 「私もだよ」
や、そうだけどね。
「腰の負担は避けていただきたいのですが」 「無理」 「早!」 「当然だ。そんなこと無理に決っているだろう」 「言い切るなよ〜」 「理由を知っているくせにそういう要望を口にするエディが悪い」
オレの所為かよ! 確かに近頃忙しくてその………夜の情事と申しましょうか。 そちらの方が四日ぐらいあきましたが、まだ四日目ですよ。 少しは我慢してください。
「エディは欲しくないのかね」 「欲しいに決っているだろう!」
はっ!オレはまたっ………。
蒼白になるエドワードを下から見詰める漆黒の瞳は獲物を捕らえた獣そのもので。
「私はね。毎日エディを感じたいんだ。一日でもあくのは嫌なんだよ」
そんな爽やかな笑顔で言い切らないでください。
「この四日間、残業続き。今日は休暇だというのにエディがとても眠たそうだから昨夜は我慢してあげたんだ。今夜は容赦しないよ」 「!!!」
ニヤリと口の端を上げて笑う様は艶かしくて。
眼鏡をしてても外してもロイはロイだ。
エドワードはロイに眼鏡を掛けなおした。
だったら。
「今夜は眼鏡をかけてしてね」
チュとロイの口唇に軽く口付けた。
眼鏡をかけたロイにも愛して欲しいから。
エドワードのオネダリを聞いてキョトンとしたロイだったがそれは一瞬のこと。 嬉しそうに微笑んで。
「もちろん」
そう、答えてくれた。
啄ばむ口付けを繰り返してロイはエドワードをソファに横たわらせた。
二人に濃厚な時間が訪れようとしていた。
END
04/11/13UP
このお話は某サイト様のロイのイラストを拝見してできたお話です。 かなり色っぽかった! 萌えたよ!!
有難う!某様!!
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