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「で、何処でデートをするのかね」
後部座席に乗り込んだアルフォンスとウィンリィにロイが運転席に腰を降ろし尋ねればウィンリィが不敵な笑みを漏らして。
「今日は天気がいいことだし、お披露目と称して人が多いところといえば」 「「「いえば?」」」
「ハガレンランド!!」
てなことでウィンリィの御用棒により四人はディ○ニーランドに匹敵するテーマパーク・ハガレンランドに到着した。
「うっわ〜人が多いわ」 「当たり前だろう!今日は日曜日だぞ」
ウィンリィの言葉にエドワードは不機嫌そのもので答える。
オレが人込み大っ嫌いなことを知っている癖にウィンリィの奴ムカツク!!
そんなエドワードの心境を察したのか。 ウィンリィはニヤリと笑って。
「フフフ、その人込みがいいんじゃない!」 「はぁ?」 「今日はなんていったって両手に華よ!」
エドワードの肩に腕を回し、ウィンリィは背後にいるロイとアルフォンスに振り返った。 二人は爽やかな笑顔で恋人を見つめれば周囲から黄色い声が上がった。 するとウィンリィは勝ち誇ったかのように微笑み。
「この声と視線。カ・イ・カ・ン」
おい!
自分の世界にいってしまったウィンリィの台詞に思わず胸中で突っ込みをいれたエドワード。
それと両手に華は女性に使うものじゃないのか? や、まぁそれはいいとして。 こいつ、オレを男とみてねーな。
少しばかりショックを受けたエドワードの肩にアルフォンスが手を置いて。
「ごめんね」 「何でお前が謝るんだよ!」 「ん〜〜〜わかっていながら止めなかったからかな」
だって可愛くお願いをされたら僕には止めることなんてできないよ〜と惚気を聞かされたエドワードは「もう勝手にしてくれ」と呟いた。
「ま、でも今回ばかりはウィンリィに感謝しなきゃね」 「?」 「今日の兄さんはどこからみても女の子だから」 「おま!」 「先生と人目を憚らずいちゃいちゃできるよ」
エドワードの言葉を遮り、アルフォンスはニッコリと笑いながら耳元で囁いた。
「!!」 「嬉しいでしょう」
アルフォンスの言葉にエドワードは顔を真っ赤に染めて金魚のように口を開閉した。
「ほらほらぼおっとしてないで先生のところに行く!」
そこへウィンリィがエドワードの背中を押した。 前方にぐらついたエドワードの体を優しく受け止めたのは彼氏であるロイだった。
「大丈夫かい?」 「う、うん。有難う」
頬の赤みはそのままに礼を述べるエドワードの頬にキスを落とすロイに驚愕し、目を瞠りながら顔を仰げば嬉しそうに微笑むロイと目がかち合った。
「ロイ」 「余りにも可愛かったからね。我慢が出来なかったよ」
蕩けるほどの甘い声で言うな!! 心臓がもたね〜〜〜。
胸中で叫んだもののそれを声にすることは出来なかった。 できるわけがない。 だってそれらをオレだけに言ってくれていると思ったら嬉しくて仕方がないのだから………。 もういいや。 人前でいちゃついていいならとことんいちゃついてやる!
「ロイ」 「ん?」 「今日はオレを離すなよ」 「!………それは手を繋いでいて欲しいってことかな?」 「それで満足?」
ニッコリと満面の笑みを向けながら首を傾げて問えばロイはギュっとエドワードを抱きしめて。
「さっきみたいにキスがしたいな」 「うん」 「手よりも腰に腕を回してエディを感じたい」 「うん」
オレ達はいつも外に出たら手を繋ぐことはできない。 その上、一定の間を空けなければいけない。 オレはいつもその間が無くなればいいのに、と思っていた。
だから。
「嬉しい」 「エディ」 「なんでもない」
ロイもオレと同じことを思ってくれていたことがとても嬉しかった。
嬉しそうに微笑むエドワードにロイは優しい眼差しを向けてエドワードの腰に右腕を回し、金の髪に口付けた。 そんな二人を少し離れた場所から眺めていた二人は見合って苦笑を漏らした。
「どうやら僕たちからのバレンタインは気に入ってもらえたようだね」 「当然よ!」 「でもよくわかったね」
兄さんの願いを………。
「そりゃね。恋すれば誰しも不安に思うことだから」
特に二人は同棲同士。 だから。 手を繋ぐことはできない。 抱きつくこともできない。 見せ付けることができない。 好きな人の傍にいるのに一定の間を空けなければいけないなんて。
「私だったら絶対に耐えられないわ」 「ウィンリィ」 「私は女だからいつでもアルの傍に居ていつでも何処でもあなたを感じることはできる。でもエドはそうじゃないから………」 「そうだね」 「ま、あとはエドの外見に感謝ね。あの顔と身長そして体型がなければ変装なんて絶対無理だったもの」
小さく恋をすることで綺麗になった顔にストレートの金の髪。 細い体に身長は160。
男としては低けれどでもそれで今回の作戦がうまくいったんだから今後一切身長のことに関しては文句言わせないわ!
「ははは、それもそうだね。じゃお母さんに感謝しなきゃ」 「そうね。それじゃダブルデートと行きますか」
そうして。
とても熱々なカップルが二組が周囲に見せ付けるように幸せを振り撒いた。
ご馳走様。
END
04/12/13UP
バレンタインを題材にWデートを書いてみました。
熱々な四人を書いてもう幸せでした!!
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