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激務。 その一言につきた。 一週間の司令部泊り込み、事件と多大な書類を焼き尽くしたい思いを抑え、処理を終えたロイとエドワードは早朝帰宅した。
「疲れた〜〜〜!」
リビングのソファに倒れ込むように横たわるエドワード。 何も言わず上着を脱ぎ捨てエドワードの横に腰を降ろすロイ。
「………ロイ、シャワー浴びて寝ようぜ」 「そうだな………」
汗を洗い流しベットにダイブしたいのは山々だが、疲労困憊で身体が全く持って動かない。
「エディ、身体は動くか?」 「いや、全く動かん」 「私もだよ」 「困ったな」 「本当に」
さて、どうしたものかと思いはするものの頭は全く回らずお手上げ状態だ。
「このまま寝てしまいそうだ」 「寝たら風邪を引くぞ」
季節は冬。 会話をする度に白い息が上がる。
「ん〜〜〜でも眠い〜〜〜」
声が擦れている。 ヤバイな。 このままじゃエディが本当に寝てしまう。
ロイは何とか力を振り絞って、エドワードを抱き上げた。
「ロイ……」 「お願いだからもう少し意識を保っていてくれ」 「ん………頑張る」
ロイのシャツを握り締めて重い目蓋を必死に開ける。
「いい子だ」
額に口付けバスのドアを開け、シャワーの蛇口を捻りバスタブに湯を張る。 その間にエドワードの軍服を脱がし、自分も着衣を脱ぎ去る。
「うっ寒」 「ああ、すまない」
ロイは慌ててエドワードに脱ぎ捨てたシャツで包み込みゆっくりとバスタブに身体を下ろした。
「湯加減はどうだ?」 「ん、調度いい」 「そうか」
目蓋を擦りながらロイを見詰めて。
「ロイも入れよ」
両腕をロイの首に回し誘うエドワードに苦笑し、もう一度抱き上げてバスタブに入り膝の上にエドワードを下ろす。 するとエドワードはロイの胸に頭を乗せてほっと一息漏らす。
「やっと帰ってこれた」 「そうだな」 「年末でもないのにあの激務は勘弁して欲しい」 「全くだ」 「でも、嵐のようにくるんだろうな」 「……できれば避けたいがね」 「無理だよな〜」 「無理だね」
そこで二人は盛大な溜息を吐いた。
「さ、エディ。身体と髪を洗おうか」 「ん〜〜〜」
このまま湯に浸かっていると温もりに誘われてそのまま寝てしまいそうだ。 そうなる前にとっとと洗ってベットに潜り込むとしよう。 明日は休みだ。 ゆっくり眠れる。
「エディ、寝るなよ」 「ん〜〜〜」
既に半分以上は眠りに誘っている愛しい妻を優しい眼差しで見詰め、ロイは髪に唇を落とした。
「苦労をかけるね」 「ばーーーーか」 「エディ?」 「くろうなんておもってねーよ」 「起きていたのかい」 「おきてろっていったのはそっちだろう」
ゆっくりと頭を起こし金の瞳がロイを見詰める。
「ロイのためならどんなことでもくじゃねーよ」 「エディ」
唇に軽い口付けをして。
「有難う」 「ん」
コツンと額を合わせ、啄ばむ口付けを繰り返した。 そして。
「「お帰り」」
雨のようなシャワーの中、二人は互いの温もりに溺れていこうとしている欲望に苦笑した。
一週間。 長いようで短い間、もっとも触れたかったもの。
「眠いんじゃないのか?」 「ロイこそ」 「今はエディを感じたい」 「オレも」
エドワードの言葉で二人の口付けは一気に深くなった。
「愛している」 「オレも愛している。ロイ」
それから数分後。 バスでは甘い声が響き渡った。
END
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小話に書いたお話です。
余りにも甘い二人に歓喜!(自分で書いといて(;;))
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